
「山猫」に出てくる代表的料理「マカロニのティンバッロ」です。
普通ティンバッロというと、揚げナスで包んだ形をしているのですが、貴族料理のティンバッロは生地で包んで焼きます。いくつかのレシピを探してみたのですが、どうも納得できなくって、そこで思い出したのが100年前のアルトゥーズィの料理書。ありましたよ。同じ様な物が。
そんなこんなで、出来上がったのがこのティンバッロです。
「山猫」ではこう描かれています。
「こんがりきつね色を帯びた金色の皮や、そこから立ち上る砂糖とシナモンの芳しい香りは、これから起こる喜びのホンの前奏曲にすぎず、ナイフで硬い皮に切り込みが入れられた途端、芳香をいっぱいに含んだ湯気がどっと噴き出した。
その中には鶏のレバー、茹で卵、そして薄切りにしたハム、鶏肉、トリュフなどが、舌をやけどしそうに熱々の、こってりとしたマカロニと絡み合っているのが見えた。マカロニは肉汁のためにカモシカの毛皮のようなこっくりとした色合いを帯びていた。」